ネットで漂流　宝島さがし

　ークリックで開閉します。ー

　　　　　　閉じる

東京都水道局が日々発信している「水道水の放射能測定結果」で連日”不検出”という結果が続いています。平常時に戻っているのかと思いきや、どうも０ではなくて２０ベクレル以下を不検出としているらしい・・・　　こんな情報を最近知り、関係サイトを見ると”検出限界値”という言葉も出てきます。どういうことなのか水道局に確認してみました。

２０Bqについては「但し書きにもあった ※不検出＜20Bq/kg は住民の皆さんからの要望が多く改めた。今は測定限界値以上は数値を出している。」と回答。少し改善されたようです。しかし今度は、測定限界値６～７ベクレルというのがくせ者です。
世界の基準と比較して、この限界値は あまりに大雑把すぎます。
アメリカ　0.111Bq/L 　ウクライナ　２Bq/L　　WHO基準　１０Bq/L
　　　　　　　　→　こんなにゆるい日本の暫定基準値
担当者にこのような実情を伝え、６～７Bqの精度しか出ないのは考えられないことを問いただすと、「毎日その日の情報が欲しいという声が多く、短時間で測定するとこの精度になる。埼玉や神奈川で詳細に出せているのは、１日遅れの情報」
これまたもっともらしいんですが、矛盾が残ります。

６～７Bq以下でも気になるレベルと考える人は多いはず。それを一律 不検出として発表するのは不親切だし、ゼロと勘違いもするので問題。他県にならって１日遅れでも正確な情報を出すべきで、変化の大きい日は別途 その日のうちに速報として注意喚起すればいいのではないかと～　反応は鈍かったです。
同日の発表なら誤差が大きいのをいいことに、毎日 不検出という安心を並べる。ウソではないかも知れませんが、姑息な偽装です。普通 不検出＝０ と理解します。
２０ｍSvの問題と同様 他国の数十倍以上になる２００Bq (セシウム137 乳児は100Bq)
という基準もすごく、これなら６～７Bqが誤差の範囲のようにも思えるぐらいです。
最近 海水浴場や河川の放射性セシウムの基準が５０Bq/Lに定められました。体に触れる際のこの基準に対して、体内に摂取する基準が４倍緩いというのがよく分かりません。再度世界に目を転じてドイツの飲料水基準が0,5Bq/L、やはり正確な情報が必要です。

以前　耐震偽装とか産地偽装とかあった時は厳格に法令順守を強調していたのが、今や政府や行政にタッグを組まれて比較にならないスケールの安全偽装工作を仕掛けられている印象があります。原発事故後は国家レベルで急速にモラルの低下を招いてる気もします。そうしないと続けることができない、財政に支障をきたすのであれば、その産業に関わること自体に無理があるのでは～。
もう一度、原発の排水基準(国際法)　90Bq/L → 日本の飲料水 暫定基準　200Bq/L。
　→　水道水の放射能測定結果（毎日更新）*PDF
　→　東京都水道局　3/23時点　２０Bq以下を不検出としています。